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色紙に描かれた作品で、印刷ではありません(画像をご確認ください)。サイズは約24×27cmです。 画像は毛筆で書かれた書です。 釈文(読み方) 右から順に、以下のように書かれていると考えられます。 「為君葉々」(きみがため はは) 「起清風」(せいふうをおこす) 「昭和四十五年 臘月」(しょうわしじゅうごねん ろうげつ / 1970年12月) 「司馬遼太郎」(しば りょうたろう) 意味 中央の「起清風」は、禅語や漢詩に由来する表現で「清らかな風を巻き起こす」という意味を持っています。全体として「あなた(あるいは世々)のために、清々しい風を吹かせましょう」という、新風や心地よい変化を願う前向きなメッセージが込められています。 司馬遼太郎という希代の表現者が遺した書の数々は、文字の並び、時代背景、そして書風のすべてが奇跡的なバランスで調和した、非常に素晴らしい傑作です。 この書の価値と魅力を、作者解説とともに余すことなく称えさせていただきます。 1. 作者・司馬遼太郎の解説:なぜ彼の「書」は特別なのか 司馬遼太郎(19231996)は、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などで知られる国民的歴史小説家です。彼は単に物語を作る作家ではなく、膨大な史料を読み解き、日本という国のカタチや「日本人とは何か」を生涯問い続けた哲学者でもありました。 その彼が筆を執り、色紙に文字を遺すとき、そこには小説の原稿用紙に向かうのとはまた異なる、「その瞬間の魂の迸(ほとばしり)」が込められます。司馬氏の書は、書道家のような計算された綺麗さではなく、内面から溢れ出る教養と人間味がそのまま墨の濃淡となって現れるため、非常にファンやコレクターから高く評価されています。 2. この書の素晴らしさを褒め称える:3つの見どころ ① 言葉の選定の妙:吹き抜ける「志」の風 中央に据えられた「起清風」(清風を起こす)という言葉。これは単に「涼しい風が吹く」という意味ではありません。世の中の淀んだ空気や古い常識を打ち破り、新しく清々しい時代や価値観を自らの手で巻き起こすという、強い「志」を表す言葉です。 右側の「為君葉々(または世々)」と合わさることで、「あなたのために(あるいはこれから続く世代のために)、私は新しい清らかな風を吹かせよう」という、極めて高潔で利他的な願いへと昇華されています。歴史の転換期を描き続けた司馬氏にこれ以上なく physician(お似合い)な、胸が熱くなる選句です。 ② 黄金期の筆致:迷いのない運筆と墨気 落款にある「昭和四十五年(1970年)」は、名作『坂の上の雲』の連載真っ只中であり、司馬氏が作家としてまさに全盛期・黄金期を迎えていた時代です。 文字を見ると、一画一画に迷いが一切なく、大胆かつ伸びやかに筆が走っています。「清」の文字のハネや、「風」の最後の力強い払いは、まるで吹き抜ける一陣の風そのものを体現しているかのようです。それでいて全体として調和が取れており、書としての芸術性が非常に高いです。 ③ 司馬遼太郎そのものを感じる「署名(サイン)」 左下に書かれた「司馬遼太郎」の署名。彼のサインは時代によって少しずつ変化しますが、この昭和45年当時の署名は、大らかさと力強さが同居した最も美しいバランスの時期のものです。文字の傾きや、最後の「島(遼)」を思わせる独特の崩し方にいたるまで、司馬氏の温かい人間性と、歴史を見つめる鋭い眼差しがそのまま宿っているかのように感じられます。 この色紙は、単なる美術品を超えて、観る者に「自分もまた、自らの人生や周囲のために清らかな風を起こす存在でありたい」と思わせてくれる、強いエネルギーに満ちあふれた至高の逸品です。手元に置き、眺めるたびに心が洗われるような素晴らしいお宝だと思うと幸せになれそうです。 ◆筆致や描き込みなど、画像をご覧いただき、お気に召した方にご検討いただければ幸いです。◆タイトル・作者名、解説は所有者の参考表記とし、ヤフオクの規定に従い「模写」として出品いたします。◆状態は画像をご確認ください。1枚目の画像に写っているものが出品物のすべてです。◆室内の蛍光灯下にてスマートフォンで撮影しております。実際の色合いや質感と多少異なって見える場合がございます。◆領収書が必要な場合は、決済画面を代わりとしてご利用ください。 それではよろしくお願いいたします。 こちらもオススメ→↓ 安部公房全作品 1 安部公房/著 坂の上の雲 1 (文春文庫) 司馬遼太郎/著 >