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大正期日本文学とエスペラント運動史が交差する、極めて貴重な「歴史的証拠」とも言える一冊を出品いたします。
白樺派の作家・有島武郎の評論『宣言一つ』(1922年)を、東郷豊治がエスペラントに翻訳し、有島が心中を遂げて世を去った1923年の翌24年にドイツ・ライプツィヒで刊行した稀覯本です。
■ 本品の圧倒的な歴史的価値(献呈本・旧蔵書) ■
本作の最大の価値は、見返しに記された【翻訳者・東郷豊治の直筆献辞】と、表題ページにある【大島廣の蔵書印】にあります。
見返しには流麗なインク墨水為液體,無法國際運送,請下標前注意。で以下のように記されています。
「Al s.ro Oosima / La tradukinto(大島氏へ / 翻訳者より)」
この「大島氏」とは、蔵書印の主である大島廣(元九州帝国大学教授・著名な動物学者)を指します。大島廣は戦前日本における科学界のエスペラント普及を牽引した最重要人物の一人です。彼は、科学論文をエスペラントで発表し、日本の科学界にエスペラントを根付かせようと尽力した中心人物の一人でした。
有島武郎の過激で純粋な「宣言」をドイツで翻訳出版した東郷豊治が、日本の科学界におけるエスペラントの重鎮・大島廣へ直接贈呈したこの一冊は、「1920年代の日本の文学者・翻訳者・科学者が、エスペラントという理想の言語を通じてどのようにつながっていたか」を明確に証明する第一級の史料(アソシエーション・コピー)です。
近代文学の研究機関、エスペラント運動史の研究者、大学図書館、そして価値のわかる世界中のコレクターの方に強くおすすめいたします。
■ 書誌データ ■
【書名】Deklaracio(『宣言一つ』エスペラント訳版)
【著者】Takeo Arisima / Arishima Takeo(有島武郎)
【翻訳】T. Tooguu / Togo Toyoji(東郷豊治)
【発行地】Leipzig(ライプツィヒ) / Hirt & Sohn
【発行年】1924年
【特記事項】※見返しに翻訳者から大島廣への直筆献辞あり / 表題ページに「大島廣」の蔵書印あり
■ 商品の状態 ■
※画像と併せて必ずご確認ください。特に直筆サイン(画像4)と蔵書印(画像7)のページは拡大写真を掲載しております。
・外観(表紙・背):ペーパーバック装です。発行から100年が経過しているため、表紙にヤケ、スレ、縁の破れやヨレがございます。背の上部が欠損しております(画像10)。日本語の標題紙片(有島武郎著(日) 宣言)が掛けられています。この反故紙の裏には鉛筆で詩が認められていますが、部分的で判読できません。
・天・地・小口:経年特有の強いヤケやシミが見られます。
・ページ内部:紙質の経年劣化はありますが、見返しのインク墨水為液體,無法國際運送,請下標前注意。書き込みや蔵書印は鮮明に残っております。通読や研究には問題のない状態です。
・特記事項:約100年前にドイツで発行された大変古い書籍となります。ミュージアムピース級の史料としての状態にご理解のある方のみご入札をお願いいたします。
■ 梱包・発送について ■
・発送方法:レターパックプラス
・水濡れ防止のOPP袋に入れ、輸送中の折れや傷みを完全に防ぐため、厚紙や頑丈なダンボールで厳重に保護して発送いたします。
■ 注意事項(必ずお読みください) ■
・【エスペラント語の洋古書(中古品)】となります。日本語の書籍ではありません。
・発行から約100年経過した歴史的史料です。古書特有の経年劣化(ヤケ、シミ、スレなど)がございますので、新品同様の美品をお求めの方や神経質な方は入札をお控えください。
・直筆サインおよび蔵書印につきましては、掲載画像にて入念にご確認いただき、ご自身の判断と責任にてご入札をお願いいたします。
・ノークレーム・ノーリターン賣家不提供退貨賠償等責任でお願いいたします。
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