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この弦巻に使用している素材は、数ある屋久杉の杢目の中での価値を持つ油杢、そして光を浴びて黄金色に眩しく輝く光明が現れた部位です。
この凄まじいまでの色艶と杢目を生み出した背景には、土埋木という屋久杉ならではの壮大なストーリーがあります。数百年から千年以上を生き抜いた巨木が、江戸時代などの遥か昔に伐採され、あるいは台風などで倒木し、そのまま屋久島の過酷な地中や苔の下に埋もれたものを土埋木と呼びます。
湿度の高い土の中に数百年間も眠りながら、腐ることなく自らの身を守り抜くために、木は内部に膨大な量の樹脂(油分)を限界まで凝縮させていきます。その結果、通常の和杉では絶対にあり得ない、べっこう色に透き通るような独特の油木へと熟成されます。
屋久杉は1982年に原生林の伐採が全面的に禁止され、それ以降は過去の切り株や倒木である土埋木のみが国(営林署)の管理下で計画的に搬出され、年に数回だけ正規の入札(競り市)にかけられていました。
しかし、その貴重な土埋木すらも山出しが尽き、2019年3月に行われた最後の入札を最後に、屋久杉の公式な競り市は完全に幕を閉じました。これにより、国が認めた正規ルートでの市場流通は名実ともに100%終了となっています。現在、日本国内に存在する屋久杉の材は、その2019年以前に正規に買い付けられ、国内の銘木商やコレクターの手元に僅かに残されたオールドストックしか存在しません。新しく山から切り出されたり、発掘されたりすることは今後二度とありません。
無垢の油木から削り出しているため、手にした瞬間に屋久杉油杢特有の濃厚で熟した中にも桃のような香りがふわりと広がります。手脂が馴染むほどにさらに艶を増していくため、道場で共に過ごす年月がそのままこの道具の風格となって育っていきます。二度と出会えない自然の奇跡を詰め込んだ一点物の美術工芸品を、ぜひ腰元の相棒として末永くご愛用ください。歴史的な価値も含めて、まさに一期一会の一点物となります。 ※直径168mmの大きいサイズになります。
直径 :168mm
内径 :84mm
弦を巻く直径 :120mm
幅 :34mm
口幅 :9.6mm
重さ :252g
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