『ゴジラ FINAL WARS』(ゴジラ ファイナル ウォーズ、英題:GODZILLA FINAL WARS[2][3])は、2004年(平成16年)12月4日に公開された日本映画[出典 1]。ゴジラシリーズの第28作である[出典 2]。製作は東宝映画[出典 3]、配給は東宝[5][13]。カラー、シネマスコープ、ドルビーデジタル[4][6]。上映時間は125分[出典 4][注釈 1]。略称は『GFW[15]』『ゴジラFW[16]』。監督は北村龍平[5]、主演は松岡昌宏。
キャッチコピーは、「さらば、ゴジラ。」(告知用ポスター、本ポスター)「シリーズ50年の集大成 最高峰にして最終作」(告知用ポスター、本ポスター)「“闘い”に挑む男――」(松岡昌宏ver.ポスター)「“闘い”を導く女――」(菊川怜ver.ポスター)「“闘い”を司る男――」(ドン・フライver.ポスター)「“闘い”を仕掛ける男――」(北村一輝ver.ポスター)。
概要
ゴジラミレニアムシリーズの第6作にしてゴジラ生誕50周年作品であり、ゴジラシリーズの最終作と銘打たれた[出典 5]。ゴジラシリーズ自体はその後も制作されているが、ミニチュアや着ぐるみを多用した東宝特撮としては、本作品が最終作となった[20]。日本映画としては初めてハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターにてワールドプレミア先行上映が行われた[21]。
本作品の時代設定は公開年から近未来にあたる「20XX年」とされ、怪獣たちと戦う地球防衛軍が存在する。なお、劇中では過去に出現した怪獣として過去の東宝特撮映画から各怪獣の映像が流用されているが、本作品とのつながりを示すものとはなっておらず、過去のゴジラシリーズとの関連性も明確にされていない[14]。
歴代の東宝特撮映画のリニューアルされたデザインによる人気怪獣総出演というのが売りの1つで、ゴジラを含めて『怪獣総進撃』を超える合計15体の怪獣のほか、轟天号やX星人も登場し、東宝特撮を総括する集大成となった[出典 6]。当時のゴジラ映画では珍しい人間側のアクションシーンが多く取り入れられた[12]うえ、怪獣のアクションシーンも従来のゆっくりとした動きではなく、「戦うゴジラを描く」というコンセプトや監督の北村の「軽快なアクションをさせたい」という意図のもと、史上最も軽量化された着ぐるみとワイヤーアクションやCGを駆使したアグレッシヴな動きで表現されるなど、新たな試みがなされた[出典 7]。
本作品では全編に渡って日本語と英語、さらには中国語などの多数の言語が入り混じっているため、日本語字幕を外国語の台詞に付けた日本語字幕版と外国語の台詞を日本語に吹き替えた日本語吹き替え版の2バージョンが存在する[22]。劇場公開時は吹き替え版が採用されていたが、290館中30館の劇場では「ワールドプレミア・ヴァージョン」として字幕版の上映が行われていた。ソフト版では両方とも視聴可能だが、字幕をデジタルで表示しているソフト版と異なり、ワールドプレミア・ヴァージョンは画と一緒に字幕がフィルムに焼き込まれているため、文字のフォントや大きさ、配置などは若干の差異がある[23]。
なお、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)以来恒例となっていたアニメ映画『とっとこハム太郎』との併映はされず、単独作品として公開された[注釈 2]。
2025年には4Kデジタルリマスター版が制作され、ゴジラ70周年記念企画「ゴジラ・シアター」の上映作品として同年5月30日から6月5日まで上映された[24]。
あらすじ
西暦20XX年[25][5]。世界中で核実験や戦争が頻発して地球環境の破壊が進んだ結果、眠っていた怪獣たちが目覚め、人類に牙を剥いた[5]。これに対抗するため、国際請注意日本當地運費,確認後再進行下標。連合は民族と国家の枠を超えて新たな戦闘組織・地球防衛軍を結成すると同時に、一般の人類より優れた特殊な身体能力を持つ新人類ミュータント兵士たちによる特殊部隊M機関を組織し、新たな対怪獣戦力として育成を図った[5]。人類の最大の敵こそ、1954年以降世界を恐怖に陥れた怪獣王・ゴジラであったが、南極で交戦した轟天号によってゴジラは氷塊の中へ封じ込められた。
それから20年後、地球防衛軍の最新鋭艦である新・轟天号は、ノルマンディ沖の深海にてマンダを撃退するが、艦の損傷は激しく、艦長のダグラス易碎品限空運,非易碎品可使用海運。 ・ゴードン大佐はこの一件で本部より軍法会議に処せられ[25]、上官を殴打したことで懲罰房に入れられてしまう。その後、M機関の隊員である尾崎真一は、国連から派遣された分子生物学者・音無美雪の警護として、北海道沖にて引き上げられた未知の怪獣のミイラの調査に向かう[25][5]。防衛博物館の神宮寺博士によれば、このミイラは1万2千年前のものでありながら生物と機械が融合しており、さらにミュータント兵と同じM塩基も検出されていた[25]。そこへインファント島の小美人が現れ、ミイラの正体は1万2千年前にモスラと戦い敗れたガイガンであると語り、尾崎に探検のペンダントを授ける[25]。
そのころ、日本人初の国連事務総長である醍醐の乗った専用機が消息を絶ち、それを契機として世界中に大量の怪獣が同時に出現した[26][5]。尾崎らミュータント部隊も東海コンビナートでエビラと交戦する[25]。苦戦する地球防衛軍の前で突如怪獣が消滅し、巨大なUFOが東京上空に出現する[出典 8]。中からは醍醐が姿を現し、X星人と名乗る宇宙人に救出されたと話した[25]。X星人は地球に妖星ゴラスが迫っていると危機を呼びかけ、友好の証として怪獣を消滅させたのだという。これにより、世界はX星人との友好ムード一色となる[25]。
しかし、X星人の友好的態度に疑問を持った尾崎と美雪は、収監されていたゴードンを味方に引き入れると、美雪の姉・杏奈が司会を務めるテレビ番組において、友好の裏で地球侵略を進めるX星人の企みを看破する[26]。焦りを見せたX星人の参謀が司令官を射殺して自らが新たな統制官となり、地球人を家畜呼ばわりして地球の武力侵略を宣言する[26]。尾崎を除くミュータント兵はX星人によって操られてしまう[25]。また、X星人によって消滅を偽装されていた怪獣たちが再び姿を現し、都市を破壊して地球防衛軍の空中戦艦をことごとく撃破していく[25]。さらにミイラと化していたガイガンまでもが復活し、地球は崩壊の危機を迎える[26]。
ゴードンは尾崎らを引き連れ、地球防衛軍の地下ドックにある新・轟天号に乗り込む[25]。もはや地球に残されたX星人への対抗手段はこれしかなかったが、ゴードンはX星人への真の対抗手段は新・轟天号ではなくゴジラであることを告げる[26]。南極エリアGの氷塊からX星人も知らないゴジラを復活させようという賭けは、ゴジラが自分たちにも牙を剥くことを意味する危険なものであったが新・轟天号は発進し、地球の存亡をかけた最終作戦オペレーション・ファイナルウォーズが発動される[25]。
尾崎らは向かった先の南極にてX星人の差し向けたガイガンに襲撃されるが、何とかゴジラを目覚めさせることに成功する[26]。ゴジラは圧倒的な力でガイガンを撃破し、新・轟天号の誘導で世界各地の怪獣たちを倒していく[25]。そのころ、富士山中で怪獣ミニラと出会った少年・田口健太とその祖父・田口左門も、ゴジラと出会うために東京を目指していた。
新・轟天号はX星人の母艦へ到着するが、バリアが張られているため、攻撃が届かない。しかし、それを聞いたミュータント兵の風間勝範がドッグファイターでX星人の飛行船の内部に侵入する捨て身の特攻を決行し、バリアを発生させていた装置の破壊に成功する[25]。尾崎らはX星人と睨み合う。
一方、ついに東京へ辿り着いたゴジラの前に、隕石が飛来する[18]。その正体はX星人の最終兵器・モンスターXであり、最初こそゴジラはモンスターXを圧倒するが、やがて反撃に膝をついてしまう。そこに、モスラが助けに現れる。X星人の統制官はパワーアップしたガイガンを召喚し、応戦したモスラはガイガンに羽を切り取られ、墜落してしまう。
X星人の統制官は、ミュータントはX星人の祖先と人間の祖先が交わって生まれた種族であるうえ、尾崎はカイザーと呼ばれる特別な存在であることを明かす。カイザーとしての力が覚醒していなかった尾崎はX星人の統制官に力を目覚めさせられ、ゴードンたちに襲いかかるが、美雪が持っていたインファント島のお守りの力で正気に戻る。
モスラはガイガンを倒し、一行はX星人に反撃を開始して醍醐や波川も加勢する。尾崎はゴードンたちを逃がし、X星人の統制官との一騎打ちに突入して絶体絶命となるが、カイザーの力を覚醒させて再び立ち上がり、統制官を倒す[18]。統制官は自爆するが、新・轟天号は危機一髪のところで脱出に成功する。
ゴジラに追い詰められたモンスターXは真の姿であるカイザーギドラに変化し、ゴジラのパワーを吸い取っていく[18]。その様子を見た尾崎は、自身のエネルギーを新・轟天号からビームとして発射する。それを吸収したゴジラは覚醒してカイザーギドラを撃破すると、続いて新・轟天号を撃墜する。それでもなお睨み合うゴジラと尾崎たちのもとへミニラと健太、左門が到着し、ゴードンや左門はゴジラを攻撃しようとするが、健太とミニラがゴジラを庇う。その様子を見たゴジラは攻撃をやめ、ミニラと共に海へ去っていく。
夕焼けで赤く染まる海にゴジラの咆哮が轟き、長い戦いの幕は降りた。