『NUMERO UNO』
ABU Ambassadeur 4000/4500 Ultra Cast スプール&専用ブレーキプレート
1setの出品です。
― コロソマ級を掛けるための8.6g。―
ABU Ambassadeur 4000/4500クラス Ultra Cast用として、ゼロから設計・削り出しで製作した軽量カスタム古董商品,有可能客製化、修改、換過零件,請下標錢注意。スプール。
NUMERO UNO(ヌメロ・ウノ)。
目指したのは、ただ軽いだけのスプールではありません。
キャストする。
ルアーを操作する。
フッキングする。
そして、魚とファイトする。
そのすべてを成立させながら、回転体をどこまで軽くできるのか。
NUMERO UNOでは、コロソマ級の魚との実釣までを想定しながら、スプール重量約8.6gを実現しました。
純正Ultra Castスプール約14.44gに対し、約5.84g、約40%の軽量化です。
■ 競技用ではなく、コロソマ級の魚を掛けるための8.6g
4000番クラスには、スポーツキャスティング競技のために極限まで軽量化された6g台の競技専用スプールや、フィネス軽量スプールも存在します。
しかし、NUMERO UNOが目指したのは、そのどちらとも異なる方向です。
軽量化そのものを目的にするのではなく、
「大型魚を実際に掛け、その負荷を受けながらファイトできる軽量スプール」
を作ること。
その想定ターゲットが、コロソマ級です。
そのためNUMERO UNOでは、単純に肉厚を落としたり、穴を増やしたりして重量を削るという考え方をしていません。
まず考えたのは、
力がどこから入り、どの方向へ伝わるのか。
その上で、
どこに金属を残し、どこから削るのか。
そこから設計しています。
■ DUAL HEPTA RADIAL SYSTEM
7方向×2。ベアリング直上から荷重を受ける。
NUMERO UNOの特徴的な構造が、
DUAL HEPTA RADIAL SYSTEM
(デュアル・ヘプタ・ラジアル・システム)
です。
7方向のラジアル支持構造をスプール両側に配置。
7×2、計14本のラジアル支持部によって、ハブとリムを結んでいます。
そして重要なのは、単に7本を2組並べたことではありません。
NUMERO UNOでは、スプールを支持する両端のベアリング位置を意識し、その直上へラジアル支持構造を配置しています。
スプールに入力された荷重を、リムからスポーク、そしてベアリング支持部へ、より直接的に伝えることを狙ったレイアウトです。
「スプールを実際に支えている場所はどこなのか」
そこから構造を考えました。
フッキングや大型魚とのファイト時に加わるラジアル荷重を、両側のHEPTA RADIALからベアリング支持部へ伝える。
見た目のための14本ではありません。
コロソマ級とのファイトを想定したとき、どこに金属を残すべきかを考えた結果として生まれた構造です。
■ なぜ「7」なのか
360°を7等分すると、1方向あたり約51.428571°。
6方向の60°等配のような、単純に割り切れる数字ではありません。
しかし、現代のCADでは1/1000単位まで形状を定義でき、その設計データを高精度な機械加工によって実際の金属へ再現できます。
ならば、
「加工しやすい数字」に設計を合わせる必要はない。
必要な形を設計し、その形を正確に削り出せばいい。
DUAL HEPTA RADIALでは、その7方向の構造をさらに左右2組配置します。
スポークだけではなく、軸穴、ベアリングハウジング、ハブ、リム、外周までを含め、一つの高速回転体として加工精度を成立させることが重要です。
見た目だけ均等なスポークを作っても、軸穴や外周との同心度、各部の加工量が揃っていなければ、精密な高速回転体とは言えません。
「割り切れる数字だから作る」のではなく、
「必要な形なら、割り切れなくても正確に作る」。
DUAL HEPTA RADIALには、そんな設計と加工に対するアンチテーゼも込めています。
■ ラジアルには残す。アキシャルは削る。
DUAL HEPTA RADIALによって、フッキングやファイト時に大きな負荷を受けるラジアル方向には必要な材料を残す。
その一方で、比較的荷重の小さいアキシャル方向は徹底的に削り込む。
NUMERO UNOの軽量化に対する考え方はシンプルです。
力が掛かる部分には、金属を残す。
力が掛からない部分からは、徹底的に削る。
強度を必要とする部分まで削って数字を軽くするのではありません。
コロソマ級とのファイトに必要な構造を先に作り、その上で不要な重量を削った。
その結果として辿り着いた重量が、8.6gです。
■ ソリッドであることにも、意味がある。
NUMERO UNOでは、軽量化のために単純なブランキングホール、ハニカムポケットを大量に開けるという方法を選びませんでした。
目指したのは、
無垢の金属から削り出したものにしか出せない、ソリッドな美しさ。
DUAL HEPTA RADIALの造形は、リールへ組み込めば普段ほとんど見えません。
さらにラインを巻けば、その姿は隠れます。
しかし、キャストしてラインが勢いよく放出され、スプールの地肌が姿を現した瞬間。
手元に現れるのは、穴だらけの薄いディスクではなく、
削り出された金属のソリッドな表情。
ラインが減っていくほど現れる、金属の重厚感。
コロソマ級の魚を相手にする道具としての、視覚的な安心感はambassadeurと通ずるところがあります。
見た目は重厚。
しかし重量は8.6g。
このギャップもNUMERO UNOのデザインです。
■ ライン放出の邪魔をしない
ソリッド形状を選んだ理由は、美しさだけではありません。
キャスト中、ラインは高速でスプールから放出されます。
そのラインが通過する面に、余計な穴、段差、エッジといった接触要因を極力作らない。
ラインがスプールから離れる、その最後の瞬間まで余計な抵抗要因を増やさない。
NUMERO UNOでは、軽量化のための形状がライン放出を邪魔しないことまで意識しています。
軽量化、強度、造形、そしてライン放出。
一つの理由だけで形を決めていません。
■ ベアリング高速回転時の挙動を制御する。
どれほど高性能なベアリングを使用しても、そのベアリング自体がハウジングの中で安定していなければ意味がありません。
NUMERO UNOでは、スプール両端のベアリングハウジング内径に専用Oリング溝を加工。
Oリングによってベアリング外輪を保持する構造としています。
目的は、ベアリング外輪とハウジング間のクリアランスを抑えること。
キャスト時の高速回転における外輪の不要な動きや空転を抑え、それに起因する振動を低減することを狙っています。
ベアリングを交換して回転を軽くするだけではなく、
ベアリングが本来の位置で、安定して仕事のできる環境そのものを作る。
DUAL HEPTA RADIALによってベアリング直上へ荷重を伝え、そのベアリング外輪はOリングによって安定して保持する。
スプールから支持部までを、一つの構造として考えています。
高速回転時の不要な振動を抑え、よりスムーズな回転フィールと安定したキャストへ。
NUMERO UNOが追求するのは、単なる回転の軽さではありません。
**「回転の質」です。 **
※ベアリング挿入時Oリングの抵抗があります。しっかり奥まで入ったことを確認してください。シリコンなどを塗布していただくとスムースに挿入できます。
■ 軽いだけの「暴れ馬」では意味がない。
スプールを8.6gまで軽量化すれば、回転の立ち上がりは鋭くなります。
しかし、
軽快には回る。
けれどピーキーで扱いにくい。
少し条件が変わればバックラッシュを起こす。
それでは、実釣用スプールとして完成したとは考えていません。
重要なのは、
軽くすることではなく、軽くなったスプールを意のままに制御できること。
そのためNUMERO UNOでは、Ultra Cast本来の遠心ブレーキ機構を活かしながら、専用ブレーキプレートを新規設計しました。
ベークライト系ブレーキブロックと樹脂製ブレーキブロックの双方に対応。
計8ポイントのブレーキセットが可能です
材質や組み合わせを変更することで、ルアー重量、ライン、ロッド、キャストスタイルに合わせた幅広いブレーキセッティングを可能にしています。
軽快に立ち上がる。
しかし、暴れさせない。
8.6gの低慣性スプールをしっかりと制御する。
単に「よく回る」だけではなく、
その回転をコントロールできて初めて、キャスタビリティになる。
だからNUMERO UNOでは、ブレーキシステムまで含めて一つのスプールと考えています。
■ 純正2点から4点へ。4ドライブキー構造。
専用ブレーキプレートには、もう一つ大きな特徴があります。
純正の2本の駆動キーに対し、NUMERO UNOでは4本のドライブキーを配置。
ピニオンギアとの駆動力を2点ではなく4点で受ける構造としています。
トルクをより多くの接触点へ分散することで、ピニオンギア側の接触部と、ブレーキプレート側のドライブキー双方に加わる局所的な負荷を抑えることを狙っています。
理想的に4点へ均等に荷重が分担された場合、1本あたりが受け持つ負荷は、純正2本構造に対して理論上約1/2。
ここでもNUMERO UNOの思想は同じです。
「強くするために重くする」のではなく、
「力を分散することで軽くする」。
この4ドライブキー構造によって、専用ブレーキプレートには超々ジュラルミンを採用することができ
その結果純正ブレーキプレート約0.80gに対し、専用品は約0.60g。
スプールだけではなく、駆動力の受け方そのものから見直すことで、システム全体としての軽量化につなげています。
■ NUMERO UNO SPEC
対応
ABU Ambassadeur 4000/4500クラス Ultra Cast
スプール軸径
φ24.4~φ25.0mm
スプール重量
約8.6g
純正スプール
約14.44g
軽量化
約5.84g/純正比 約40%
ラジアル支持構造
DUAL HEPTA RADIAL SYSTEM
7方向×2/計14ラジアル支持
ベアリング支持
両端Oリング外輪保持構造
専用ブレーキプレート
超々ジュラルミン製
純正:約0.80g
専用品:約0.60g
駆動方式
4ドライブキー構造
ブレーキブロック
内径約1mmベークライト系/樹脂製対応
8ポイントブレーキセティング