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ギリシア人の物語 1~4 (新潮文庫) 塩野七生/著
塩野七生 最後の歴史長編 ギリシア人なくしてローマ人なし 文庫史上稀にみる豪華カラー口絵とともに贈る全4巻 古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか? なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか? そこには数少ない市民で強大な帝国ペルシアと対峙しなければならない、苛酷な状況があった――。ギリシア人なくしてローマ人なし。「ローマ人の物語」以前の世界を描き、現代の民主主義の意義までを問う著者最後の歴史長編全四巻。本文より この作品の中では、民主主義はどうあるべきとか、民主政下のリーダーはどう行動すべきか、また有権者の側はそれにどう関与すべきか、についてはいっさい言及されない。/その代わり、なぜ彼らは、それまでは誰一人考えつかなかった民主政を創り出す気になったのか。また、いつ誰が、どのようにしてそれを機能させ、また国家存亡の危機に際しても有権者はどう関与し、なぜそれが可能であったのか。そしてその後はどのような結果につながっていったのか、という事柄のすべてをたどることになるだろう。
人類史最大のイノベーション=民主政を破壊したのはデマゴーグとポピュリズムだった! 少ない市民の総力を結集することで大国ペルシアを打破したアテネ。不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主として君臨し、その栄光は絶頂をむかえた。しかし、デマゴーグが市民を煽動するポピュリズムが台頭すると、スパルタとの不毛きわまる泥沼の戦争へと突き進んでしまうのだった――。栄光が瞬く間に霧散してしまう過程を緻密に描き、民主主義の本質をえぐり出した歴史大作。著者の言葉より 「デモクラシー」が銀貨の表面ならば、「デマゴジー」は裏面なのだ。ひっくり返しただけで様相が一変してしまう、裏面なのである。/「民主政」も「衆愚政」も、銀で鋳造されているということならば同じの、銀貨の表裏でしかない。/ペリクレスが生きていた時代のアテネ人は賢かったが、彼が死んだとたんにバカに一変した、などということはありえないのだから。/しかし、ペリクレス以後のアテネが衆愚政に突入したのは、歴史上の事実である……(本文より)
スパルタか?テーベか?マケドニアか? 混沌と新時代の曙光 古典期ギリシア彫刻の精髄を堪能する豪華カラー口絵を特別収録 ペロポネソス戦役後、都市国家群の覇権はアテネからスパルタ、テーベへと移っていく。しかし、静かに進行していたのはまったく新しい時代への移行だった。ギリシア世界にとっての宿敵ペルシアと同じ野蛮な王政を敷き、辺境の地と目されていたマケドニアを率いる若きフィリッポスは、軍事改革を成功させ、カイロネアの会戦でついに都市国家連合軍を撃破。新時代の到来を準備したのだった――。(本書は単行本『ギリシア人の物語III 新しき力』を文庫版「ギリシア人の物語3 都市国家ギリシアの終焉」(2023年10月新刊)と「ギリシア人の物語4 新しき力」(2023年11月新刊)に分冊して刊行するものです) 著者の言葉より 敗退した覇権国家に代わって別の国家が覇権をにぎるのであれば、人間世界にもたらす弊害は相当な程度に避けることができるのである。/問題は、そのようなことにはならなかった場合なのだ。多極化などと言ってこのような状態こそが理想的な形であるとする人もいるが、実際は、混迷以外の何ものでもない。(中略)三十年もの間つづいたペロポネソス戦役の終結は、都市国家アテネの凋落につながった。だが、それに続いた四十二年間は、「都市国家ギリシアの終焉」にまで行ってしまうのである。(本文より)
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