コカ・コーラ(英語: Coca-Cola)は、ザ コカ・コーラ カンパニー(以下、コカ・コーラ社)が製造販売するコーラの名称である。愛称はコーク(Coke)。インターブランドによると、コカ・コーラは2024年に7番目に価値のあるブランド(英語版)であった。
なお、正式な日本語表記は半角中黒を用いた「コカ・コーラ」である[1]。
概略
1886年、アメリカ合衆国で発明された世界最初のコーラ飲料[2]。1886年5月29日付『アトランタ・ジャーナル』誌に、「Coca-Cola,DELICIOUS!REFRESHING!EXHILARATING!INVIGORATING!(コカ・コーラ、おいしく!さわやか!軽やかに!元気はつらつ!)」という初めての新聞広告が掲載されている[3]。発祥はジョージア州アトランタで、現在も本社は同地にある。アトランタの「World of Coca-Cola 博物館」には多くの観光客が訪れ、そこでは世界各国のコカ・コーラの味を比較できる。
コカ・コーラの名称の由来は、コカの葉(成分としてコカインを含む)とコーラの実(当時はほぼアフリカ産)を原材料に使っていたことによる[4][5][6][7]。ジョン・ペンバートン博士の友人で、経理担当のフランク・ロビンソンが命名した。1903年以降[8]、コカインの成分は含まれておらず[4]、現在はコーラの実も他のコーラ飲料と同様に、風味に殆ど影響を与えない微量である[9]。なお日本コカ・コーラ株式会社は、この説明を完全に否定しており、名称の由来は「語感がいいから」という単純な理由だと主張している[10]。
ギャラリー
アメリカで販売されている様々なサイズのコカ・コーラ
アメリカで販売されている様々なサイズのコカ・コーラ
ワールド・オブ・コカ・コーラ
ワールド・オブ・コカ・コーラ
コカ・コーラの発明者 ジョン・ペンバートン
コカ・コーラの発明者 ジョン・ペンバートン
アメリカ合衆国 コカ・コーラのバン(シボレー・アストロ)
アメリカ合衆国 コカ・コーラのバン(シボレー・アストロ)
モントリオールにあるコカ・コーラカナダ社工場の瓶詰め工程で作業をする労働者(1941年1月8日)
モントリオールにあるコカ・コーラカナダ社工場の瓶詰め工程で作業をする労働者(1941年1月8日)
歴史
→詳細は「ザ コカ・コーラ カンパニー」を参照
製造
米国のコカ・コーラ社本社で調製されたコカ・コーラの原液が世界各地のボトリング会社に流通し[11]、現地各社によってコーンシロップ、砂糖、炭酸水などが加えられ、瓶詰め・缶詰めされ販売される。
材料
コカ・コーラの風味はトップシークレットの香料7xと柑橘系およびスパイス系のフレーバー7 - 8種類程度の配合によるものといわれる。このうち7xの成分は、コカ・コーラ社のトップシークレットであり、成分を知っているのは最高幹部のみである。
7xはレモン・オレンジ・ナツメグ・シナモン・ネロリ・コリアンダー、そして脱コカイン処理されたコカの葉の7種(またはコカの葉がない6種)をアルコールで抽出したものだといわれている。この7xとその他のフレーバーの配合レシピのことを「フォーミュラ」と呼ぶ(後述)。
レシピ(フォーミュラ)
コカ・コーラ社のフォーミュラは非公開であり、フォーミュラについての文書は1919年からアトランタの某銀行の金庫に融資の担保として厳重に保管されていた。その後、1985年のカンザス計画によって1度だけフォーミュラが変更されたが、抗議により3か月で元に戻されて以降は変更されていないとされる(コカインとカフェイン量を除く)。
このため、その成分や内容については真偽無專業知識,無法判斷商品真偽,下標前詢問清楚。不明の情報がしばしば出回っており、後述のコークロアの元となった。このフォーミュラを基にしてオープンコーラという製品が作られたが、それでもコカ・コーラの味や香りを完全に再現することはできなかった。
2011年2月、アメリカのラジオ番組『This American Life』が、コカ・コーラ社の最高機密とされる香料「7x」の調合割合を発見したと公表した[12]。同番組のプロデューサーが発見したコカ・コーラ社の地元紙『The Atlanta Journal-Constitution』の1979年2月8日付けの記事には、コカ・コーラの発明者ジョン・ペンバートンが手書きしたレシピとされる写真が添えられていた[13]。写真から読み取れるレシピは、以下の通りである[12]。
コーラシロップ
米国薬局方コカ流エキス 3ドラム
クエン酸 3オンス
カフェイン 1オンス
砂糖 30(単位は不明瞭だが、おそらくポンド)
水 2.5ガロン
ライムジュース 2パイント(1クォート)
バニラ 1オンス
キャラメル
カラメル 1.5オンス(より着色するにはそれ以上)
7X 香料(5ガロンのシロップに対し、2オンス混ぜる)
アルコール 8オンス
オレンジオイル 20滴
レモンオイル 30滴
ナツメグオイル 10滴
コリアンダー 5滴
ネロリ 10滴
シナモン 10滴
これに対しコカ・コーラ社は「アトランタの銀行の金庫に保管されている本物のレシピと、写真のレシピは異なる」とコメントし、このレシピの真実性を否定した[14]。
2011年12月、創業125周年記念事業の一環として、アトランタに作ったコカ・コーラの博物館「World of Coca-Cola」の一角に金庫的な保管施設を造り、アトランタの某銀行からフォーミュラを取り戻してこちらに移した。フォーミュラは公開されていないが、この施設は一般人でも見学することが可能になっている[15]。
メキシコのコカ・コーラが最も美味しいという説
コカ・コーラは国によって味が違い、メキシコ産サトウキビ由来の砂糖100%で作られるメキシコのコカ・コーラが最も美味しい、とする説がある[16]。普通のコカ・コーラは果糖ブドウ糖液糖で作られるが、砂糖を使っているのが「メキシカンコーラ」の特徴、という主張である。なお、メキシコはコーラの消費量が世界一である[16]。 なお、2025年には、ドナルド・トランプ大統領のリクエストにより、アメリカ国産のサトウキビ糖を使用したコカ・コーラが限定発売されており、果糖ブドウ糖液糖を使用しないという[17]点では、メキシコ産と同等となる。
カラメル色素製造方法調整
2012年3月、カラメル色素に含有される4-メチルイミダゾールが、米国カリフォルニア州法の発がん性物質リストに摂取上限値29マイクログラム/日として追加収録される中、コーラ類飲料には355ミリリットル缶1本に100マイクログラム超の含有が認められ、リスク警告表示回避のためにレシピが変更[18][19]された。米国飲料協会は「4-メチルイミダゾール」が、アメリカ食品医薬品局のヒト発がん性物質リストに収載されていない旨の声明を発表する[20]。世界保健機関(+G)の研究では[21]、発がんリスクありとの報告がある。
都市伝説
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出典検索?: "コカ・コーラ" ニュース 書籍 スカラー CiNii J-STAGE NDL dlib.jp ジャパンサーチ TWL (2013年8月)
→「コークロア」も参照
謎を抱えたまま大衆に受容されたコカ・コーラは、その謎に関する都市伝説も数多く生んだ。民間伝承(フォークロア)とひっかけて、コカ・コーラに関する都市伝説は諧謔的にコークロアと呼ばれている(ブルンヴァン等)。
多くの都市伝説同様、コークロアもそのほとんどが部分的に真実を含んでおり、それを元に誇張されているのが特徴である。以下、代表的なコークロアを解説する。
コカ・コーラの瓶の形状について
瓶 1971年型シボレー・コルベット LT1
瓶
1971年型シボレー・コルベット LT1
コカ・コーラの独特の「くびれ」のある瓶(コンツアー・ボトル)は、女性のボディーライン、または、この当時流行したスカートを参考にデザインされたものといわれているが、この話は事実ではない。
この特徴的な形状の瓶にした理由は、暗闇で触ってもすぐにコカ・コーラとわかるようにするためと、当時無数のコカ・コーラの偽物が出回ったので類似品対策として複雑な形の瓶にしたためである。当時、百科事典のカカオ豆の挿絵から着想を得てデザインされた。
アメリカン・スポーツカーのひとつ、シボレー・コルベットの3代目(1970年代)モデルは、大胆に膨らんだ前後フェンダーとくびれたように見えるボディ中央部がコーラの瓶を連想させたことからコークボトルというニックネームがある。
また、自動車レースF1のレーシングカーは、空気抵抗を減らすために後輪周辺のボディの形状がちょうどコーラの瓶を連想させる絞り込まれた形であるため、これもまたコークボトルと称される。レーシングカー・デザイナー、ジョン・バーナードが1983年のマクラーレン・MP4/1Cで採用すると、またたく間にその形状は他のチームに模倣され、現代においては全てのF1カー(ひいてはほとんどのフォーミュラカー)はコークボトル形状である。
ちなみに、ヴァージン・コーラのペットボトルのデザインは、女優パメラ・アンダーソンのボディラインを模して作られている。
コカ・コーラの味について
コカ・コーラのガラス易碎品限空運,非易碎品可使用海運。 製瓶には、側面下部に四角型または丸型のへこみ商品可能有凹損、塌陷,請下標前詢問清楚且注意。が刻印されていた。刻印が四角型の瓶は炭酸の強い「辛口」であり、刻印が丸形の瓶は炭酸の弱い「甘口」であるとする都市伝説がペットボトルの普及前に存在した。
実際には、瓶の製造工場ごとに異なる刻印がなされていただけであり、コカ・コーラはリターナブル瓶であったため、ボトラーによる回収再使用過程において、刻印の異なる瓶が混ぜられて出荷されたものであった。この刻印は、瓶表面にロゴタイプをプリントするときに、金型成形でできるパーティングラインの上にプリント部がかからないよう、方向を規制するために使われていたものである。瓶製造メーカーの工場設備によって丸型・四角型のほうが固定しやすいといった違いがあったためである。日本では丸型が石塚硝子製、四角型が日本山村硝子製となっている。
同じ商標、同じ製法、同じデザインのコーラの風味に(甘口・辛口と評されるような)大きな差異はない。