ご覧いただき、ありがとうございます。
CAMELOT TECHNOLOGY キャメロットテクノロジー Power Master PM-600
独立多芯構造/10芯+1芯=11芯 11AWG=大容量/低抵抗値 名作電源ケーブル 1,5m の出品でございます。
当製品は 1,5m版 と 2,5m版 とがありましたが、当出品物は 1,5m版 でございます。
スピーカーケーブルや電源ケーブルは、低インピーダンス領域での大電力伝送が要求されますので
独立/多芯構造は、明らかに優位性を保有するものですが、件のPSE法なるものに妨害されて
嘗ては 割合と自由に設計できていて、各々のメーカー毎の独自性も誇示できた時代ではなくなりましたから
今では各社、判で押したような画一的な構造での横並びと化してしまいましたので
嘗ての あの時代とは違い、電源ケーブル選びの面白みが 非常に薄れてしまいました。
日本国内のみに限定される ローカルルールである 我が国の PSE法によって、世界各国からの
ユニークな電源ケーブルが 一斉に検挙?の対象となり、ワールドワイドに展開している メーカーは
法令に適応させるべく 工面してきましたが、面倒で多額な費用の係るバカバカしさに 呆れて
さっさと 日本での販売に見切りをつけ、その殆どが自主的に撤退していきました。
凡百のありふれた構造では得られない性能を保有しておりますから、リーズナブルな価格の割に
満足感の高い電源ケーブルと確信しております。
1990年代の中頃からでしょうか、それまで オーディオ機器の電源ケーブルは
筐体から直出しが当たり前でしたが、3インレットの装備が急激に増え始めました。
そのことで電源ケーブルの交換が容易になり、なおかつ想像以上に音が変わることから
一大ムーブメントを巻き起こし、以降 重要なファクターとして認知されていきました。
(現在でも賛否両論ありますが。。。当方は好意的に捉えております。)
そのころ 米国から輸入販売されたのが、同社の パワーマスター”PM-500" や” PM-600" で
音質が非常に高く評価され、「迷ったら、キャメロット」などと云われていたもので
パワーケーブルの云わば先駆者的存在であった、電源ケーブルの名作を認識しております。
同商品は絶版となっておりますが、今現在も昔から同様に、サエクが同社の販売元を継続しておりますが
この時期の製品に比べて、件のPSE法の関係上、様々な制約がある内容になってしまったことは残念です。
【POWER MASTER PM-600】
現在、日本国内で販売されているケーブルにはない、特異でユニークな特徴をもった、電源ケーブルの秀作と思います。
件のPSE法が施行されてからは、こういった独自性ある構造の電源ケーブルが国内市場から姿を消しました。
このローカルルールのせいで、特に海外メーカーの有名どころですら、このカテゴリーから撤退したことは残念でなりません。
この頃のキャメロットは、電源ケーブルに独立多芯構造を採用し続けており、Made in USA でありましたが
このシリーズ以降の製品は "Assembled in the USA"となってしまいました。
この違い、いろいろと大人の事情があるのだろうと推測されますが、純粋な意味合いでのキャメロット製は
このころまでのモデル~その後のPM-750 までとなります。
この製品以降のモデルは、すべてシールド仕様になっていますが、当出品物まではノンシールドですので
その美点が活かされた、伸びやかで闊達な音質を感じていただけるのではないかと思う次第でございます。
0,5mmの高純度銅線を7本束ねて撚った「太さ:18AWG」 の素線 を
計11本も使い、大容量で(許容電流:50A)/際立った低抵抗値(5mΩ)を実現。
給電ラインは HOT/COLDとも、11本のうちの5本ずつ束ねてのパラレル接続。
5本パラレルの導体断面積は約4,2mm (11AWG相当)と、電源ケーブルとしては
相当に余裕のある、過剰なほどの許容能力がございます。
(残る1本は GRDライン)
内部の画像をUPしましたので、参考になさってください。
表皮効果(スキンエフェクト)に有効的な 独立多芯のセミリッツ線構造となっているため
高い周波数でのインピーダンス上昇が少なく、広帯域に渡り 優れた特性が維持される
ワイドレンジに徹した設計がなされております。
総計=11芯の独立多芯構造のメリットを活かすため、素線を幾何学的にツイストすることで
ノイズを打ち消す作用があることから、敢えて ノンシールドとなっております。
プラグは、HUBBELL/5266C コネクターは、SCHURTER/8943W が採用されております。
後年、この機種の血統を継ぐ PM-750 が登場しましたが、このモデルをもって
キャメロットの純粋な意味での”Made in USA"は、残念ながら終焉となりました。
この機種の後に発売される「PM-650」は、当ケーブルのモデルチェンジ版ではなく
当時は長期に渡り 双方を併売という形でラインナップされておりました。
両者の内容が大きく異なるための措置だったのだと思います。
給電ラインは HOT/COLDとも、独立5芯のパラレル接続は 同様の内容。
プラグ/コネクターも同じなので、見分けも付きにくいほどですが
使用されている素線が大きく異なりますから、音もかなり違うと感じました。
*)PM-600=給電ライン:[1芯あたり 太線 0,5mmΦ×7本]の5芯パラレル(セミ リッツ線)
GRDラインは:0,5mmΦ×7本 の1芯
定価:42,000円
*)PM-650=給電ライン:[1芯あたり 細線 0,26mmΦ×16本]の5芯パラレル(ポリ リッツ線)
GRDラインは:0,26mmΦ×16本 の2芯 アルミフォイルシールド
定価:47,000円
【いずれも、同様のスペック= 大容量(許容電流:50A)/低抵抗値(5mΩ)】
商品は使用に伴うキズやスレ などがありますが、目立つダメージなどないように感じます。
見落としがあるかもしれませんが、画像を最大数掲載いたしましたので、ご参照ください。