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【商品概要】
昭和31年(1956)製。モノバンド(中波) mT管+GT管 トランス式5球スーパーです。
寸法と重量:幅550高315奥215mm(ツマミ等、突起物を含まない) 重さ:約9.5kg スピーカー:8インチ(20cm) 1個
真空管構成:6BE6/6BD6/6AV6/6V6GT/5Y3GT/6E5
バロン(男爵)スーパーの二つ名を持つこのラジオは、標準の5球スーパーとは一味違った特徴を持っています。
・有線リモコン付(脱着式)
このリモコンで出来る事は、電源の入/切、音量調整、スピーカーとイヤホーンの切替、イヤホーンジャック付
ただ、現代に於いては実用的とは思えませんが(^^;)
・チューニングシャフトに600gの大型フライホイール(弾み車)付きで、滑らかに回転します。
・IFTは帯域切替式
・電力増幅は中出力ビーム管の6V6GT(4W) 整流管は中容量全波直熱管5Y3GT
その他
・マジック・アイ
・3段切替式トーンコントロール
・モード表示ランプ
・受信感度2段切替(Local/DX)
・オーバーオールNFB
・外部入力
このラジオは、年に1台位はオークションで見かけますが、「動作品」は見たことがありません。
比較的、珍しい機種かと思います。所謂HiFi型ラジオで、当時のシャープ製品の中では高額です。
色々付いているだけでは無く、その実力はバロンの名に恥じないものを持っています。
※大型のラジオです。寸法を良くご確認下さい。
出来るだけ長く使えること、実用的であることを念頭に整備しました。
正しい整備、調整を行ったかどうかは、各種測定をもって可能な限り客観的に検証しています。(写真⑤~⑦⑩~⑫⑯~22)
写真の後、整備内容等を記します。[基本説明]と[補足説明]という構成です。
[補足説明]は[基本説明]で記述した事の技術的データと詳細、根拠を提示しています。
まず、[基本説明]を読んでいただき、ご自分に必要な項目だけ[補足説明]を読んでいただければ結構です。
気になる点があれば、遠慮なくご質問下さい。
※出来ましたら末尾の[Coffee Break]【6V6の歴史と電気的特徴】も併せてお読みください。このラジオの肝は6V6GTです。
---------------------------------------------[基本説明]---------------------------------------------
【外観上の留意点】
[キャビネット] (写真⑨)
塗装仕上げの段階で天板の四隅を研磨し過ぎてしまい、補修する羽目になってしまいました。
濃い目の着色なので、遠目には余り目立たないと思いますが、近くで見ますと着色斑等、補修跡商品可能有修補過,請下標前詢問清楚且注意。 が見えます。
フロント上部も、とばっちりを受けました。トホホです~
[フロントパネル]
割れ、カケはありません。スピーカーグリル透明の部分のリブに紫外線の影響と思われる劣化がありますが、
白濁はしていませんので、軽症と思われます。
ダイアル面の透明度は落ちていません。全体的には良い状態です。
[ツマミ]
紫外線に依ると思われる劣化があり、研磨でなんとか本来の状態と思われる程度には修復できましたが、完全ではありません。
1個だけ金属のキャップが失われていた為、塗装でごまかしています。このツマミは一番左側の音量調整に使用しています。
また、マーカー(白)も入れ直しています。
【電気関係の留意点】
有線リモコンのケーブルはシース(外被)が酷く硬化しており、ダメ元で熱湯で煮たところ、多少ましに成りましたので、
3mの長さであった所を1.5mに切り詰めて完了としましたが、やはり硬いです。
また、リモコンの音量調整には多少ガリがあります。
巻線抵抗のアッテネーターなので、ガリと言って良いのかわかりませんが。
本体にはこれと言った留意点はありません。
【整備内容】
[キャビネット]
塗装剥離後、下地調整、着色(ステイン 色はウォルナット)、ウレタンニス重ね塗り
半ツヤ仕上げ(つやありニスとつやけしニスを混合)
キャビネットが大きいので、半ツヤ位の方が落ち着くと思います。
脚部はつや消し黒です。
[フロントパネル]
洗浄後、コンパウンド研磨しています。
[ツマミ]
知っているかぎりの方法全部使って研磨(^^:)
【内部】
局発のパッティングコンデンサー1個は検査して再利用、
その他のコンデンサー(電解コンデンサー含む)、抵抗、配線は全て交換しています。
※シャーシ上のブロック電解コンデンサーはダミーです。
[その他の交換部品]
音量調整ボリューム/バリコンの防振ゴム/ダイアル糸/ACプラグ付コード(PSE規格)/ヒューズ/
マジック・アイ(6E5を6S5Gに換装)
上記の交換部品は新品を使用しています。
音量調整ボリュームの交換に伴う軸のパイプ接続には、2液エポキシと真鍮のノックピンを併用していますので、
接着がとれて空回りする様なことはありません。(写真⑮)
[出力トランスと5Y3GT(整流管)の交換]
オリジナルの出力トランスはインピーダンスが10%以上増加しており、
組立後の電圧測定、歪率測定の結果から、
磁気歪の発生、経年数から断線間近の可能性を排除出来なかった為、交換しました。(写真⑪)
交換した出力トランスは製造メーカーが不明ですが、おそらく新品で、
シールド付 5Wクラス、インピーダンス、インダクタンス、周波数特性等良好で、
小型のオーディオアンプにも使用できるものと思います。
オリジナルの5Y3GT(マツダ)はハウリングを起した為、交換しました。(写真⑫)
「チー」とか「ツー」みたいな高い音のハウリングで、電極支持の緩みで振動している可能性があります。
最初は「加齢による耳鳴りか」と本気で思いました(^^;)
音量としては「かすかに」というレベルですが、非常に不快な音ですので交換しました。
交換した5Y3はPhilipsの5Y3WGTAで、国産の5Y3GTよりベースの高さが低く、
全体の高さも僅かに低いのですが、個人的にはこっちの方がカッコイイと思います。
尚、この交換は、組立後に行った為、交換部品等の写真には反映されていません。
[その他の整備内容]
電源+音質切替スイッチ、モード切替スイッチ、スライドスイッチ(リモコンのスイッチ2個も含む)は分解、洗浄(写真②⑭)
バリコン洗浄/バリコンの軸受け部、ダイアル機構のグリスアップ/指針ガイド洗浄、研磨、マシン油塗布
真空管ソケット、真空管ピンの洗浄、ピン・ストレートナーによるピン曲がり矯正(mT管)(写真③)
電源スイッチに開閉サージ(火花)が見られた為、サージアブソーバー(ZNR)追加
(有線リモコン) (写真⑬)
最初に述べましたように、現代に於いては実用的とは思えませんが、
「付いているものは問題なく使用できるようにする」という整備方針なので、一応使える様にしました。
現代の規格に合わないものは可能なかぎり現代の規格に変更します。
このリモコンのイヤホーンジャックも3.5mmステレオミニジャックに変更しています。
二つのスイッチの間に取付けたのは、他に取付可能な場所が無かったからです。
多分、一回使ってみて終りではないかと思いますが(^^;)
【新たに付け加えた機能】
[外部入力用ラインアンプ] (写真①)
トランジスタ 1石のシンプルな電圧増幅用アンプです。
外部入力機器からの信号を10倍に増幅します。
[マジック・アイ用タッチスイッチ] (写真①⑧)
マジック・アイのON/OFFスイッチはシャーシ背面に取付ける場合が多いのですが、
このサイズになりますと、手を裏側に廻して操作するのは難しいと言うか、やってられないでしょう。
と言っても、フロントパネルにデザインを損なわないようにスイッチを取付ける事も、中々難しいと思います。
今回は、以前から構想していたタッチスイッチを使ってみる事にしました。
チューニングツマミから人差し指を伸ばした位置にタッチパッドがあります。(写真⑧)
タッチパッドは直径4mmの真鍮円なので、デザインにはほとんど影響は与えていないと思います。
タッチパッドにタッチする毎にON→OFF→ONと切り替わります。
サランラップを挟んで操作しても確実に動作しますので信頼性は高いと思います。
また、無接点(オープンコレクタ)なので、接点不良は発生しません。
ラジオの電源を入れた時はマジック・アイはON(点灯)で立ち上がります。
モードスイッチがPHONO(外部入力)の時はスイッチ操作に関わらずOFF(消灯)になります。
[ダイアル面の照明をパイロットランプからLEDに換装]
3個の広角パワーLEDに換装しました。
ダイアルのバックパネルがブルーのパンチングで、照明効果が出にくいので、パワーLEDを使いました。
[モード表示をパイロットランプからLEDに換装]
低輝度の狭角白色LEDを低電流(1.6mA)で使用しています。
白色なので、モード表示色がはっきり出ます。
ダイアル面のLEDと共に、ほぼメンテナンスフリー(今後交換の必要なし)です。
[外部入力端子]
3.5mmステレオミニジャックに換装(出力はモノラル)
スマートフォンやミュージックプレーヤー等、携帯端末の接続を想定しています。
Bluetoothレシーバーも問題なく使用できます。
音量調整は、外部機器側、ラジオ側両方で行えます。うまくバランスを取って下さい。
本機は入力電圧約70mVで無歪最大出力(2.6W)を出せます。
ほとんどのスマートフォンで無歪最大出力程度は出せると思います。
※Bluetooth機器(レシーバーも含む)は、技術基準適合証明、または工事設計認証を取得している製品の使用をお勧めします。
(電波法第38条の6第1項、38条の24第1項)
[イヤホーンジャック]
本体にイヤホーンジャックはありません。
イヤホーンを使用する場合は、有線リモコンを接続して、リモコンにイヤホーンを接続して下さい。
3.5mmステレオミニプラグの一般的なステレオイヤホーンが使えます。(出力はモノラル)
【調整等】
目視による配線チェック/各部電圧チェック(回路図に記載)/IFT調整(写真⑯)/
トラッキング調整/単一調整(1400kHzで感度最大)
広帯域に切替ができるIFTは、±5kHzの調整が非常にクリティカルで、
出力最大にする調整では満足できる「双峰特性」は得られません。
「田山法」という調整方法もありますが、ジェネスコープが無いと
正しく調整することは無理だと思います。
[受信感度] (写真⑱)
DXモードでは、5球スーパーの標準的な受信感度です。
バンド内の感度偏差も比較的少なく、扱い易いです。
Localモードでは感度はかなり落ちますが、地元局等強電界の場合は十分受信できます。
感度が落ちる分、ノイズや混信も少なくなります。(音は小さくなりますので、その分、音量ボリュームを上げます)
また、同調ハムにも有効な場合があるでしょう。
Localモードを有効に活用できるかは、使用者のセンス次第でしょう。
[ハムに関して] (写真⑰)
周りが静寂の時、ボリューム最小でスピーカー正面から5cm以内の所でハムを識別できる程度です。
放送受信時には放送波、セットノイズに埋もれて、ハムは聞こえません。
[音質について]
放送受信時の音質(写真⑲)
Local/DX時:全体としては一般的なAMの音、ただ、低音域は結構出ます。ニュースやトーク番組向き。
HiFi時:1kHzから上の中高音域がぐーんと伸びてきます。音楽番組だと「やはり違うな~」という感じです。
尚、HiFiモードだからと言って受信感度が落ちる事はありません。
Phono(外部入力)時(写真⑳)
第一印象として「馬力があるな~」
音が前に押し出される感じです。
音の粒立ちが良く、ネットラジオで、ビットレートが128kbps程度ある局だと、めっちゃ良い音がします。
本機はパワフルなアンプを持っていますが、小音量でも十分低音域が出ますので、BGM的な使い方もお勧めです。
外部入力は単なるアクセサリーですが、本機の音質を堪能できるのは、外部入力へ良質の音源を接続した時でしょう。
モノラルという以外はスピーカーアンプとして非常に魅力的です。私感ですが、音楽のジャンルは選びません。
[音質調整について] (写真21)
真空管ラジオのトーンコントロール(音質調整)は、ほとんどが「高音減衰型」と言われるものです。
この回路は高音を減衰させる事で、相対的に低音を強調するという仕組みです。
で、最近気付いた事ですが、高齢(私も含めて)になると、高い音が聞えなくなります。
私の場合、9kHz以上になると怪しくなります。若い頃は18kHzは聞えていましたが(^^;)
と言う事は、私が自分の聴感だけに頼って、この回路の定数を決めてしまうと、
若い人には全く高音が出ていない「こもった様な音」に聞えるかもしれません。
対策として、自分の聴感だけに頼らず、電気的特性を測定してトーンカーブを決める必要があると思いました。
このラジオの音質調整は、「HIGHとMIDは僅かな違い、LOWははっきり違う」という程度に設定しています。
(試聴)
[中波帯(MW)]:NHK、地元ローカル局、近県の民放局がそれ相応の信号強度で受信できました。(付属の室内アンテナ使用)
NHKは熊本、福岡、佐賀、長崎の4局を受信できました。
(ランニングテスト)
2週間ほど使用していますが、不具合はありませんでした。大変安定しています。
(付属品) (写真23)
・有線リモコン
・室内アンテナ:簡単に脱着できる様、ピンコネクタを付けてあります。掃除の時など便利です。
・外部機器接続ケーブル(3.5mm⇔3.5mmステレオミニプラグ 90cm長で金メッキ、スリムプラグです)
・オリジナルの回路図、整備後の回路図(新規作成CAD図面 A4版)、糸かけ図
・簡単な取扱い説明書
※外部接続機器、Bluetoothレシーバーは付属品には含まれていません。
出来るだけ長く使えるよう、私にやれることはやってありますが、製造後約70年を経た部品が残っています。永年の保障はできかねます。
電気的な不具合が発生した場合、概ね一ヶ月程度は初期不良として対応いたしますが、その後はご容赦下さい。
今後の修理、メンテナンスについては別途お受けしております。詳しくは取説をご覧下さい。
外観に関しましては、これ以上の術を持ち合わせていませんので、ご容赦願います。
※代理入札、転売されたものであった場合は、初期不良対応も含め、一切のサポートは出来ません。
長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(発送)
ヤマト運輸:送料元払い 140サイズ
通常料金より10%の割引になります。
ヤマト運輸料金検索
配達時間指定が必要な方は、お支払い手続きまでに[取引メッセージ]でご連絡下さい。
(こちらからは特にご案内は致しませんので、お忘れなく)
注意/caution/警告
このラジオの電源は交流100Vです。交流220Vでは使えません。
This radio is powered by 100V AC. It cannot be used with 220V AC.
款收音机使用100V交流,不能用于220V交流
---------------------------------------------[補足説明]---------------------------------------------
【整備内容】
[抵抗]
カーボン/酸化金属皮膜
[コンデンサー]
高周波回路:積層セラミック、温度補償型積層セラミック、ディスクセラミック、チタコン
低周波回路:積層セラミック、フィルムコンデンサー(ポリエステル/ポリプロピレン)
平滑回路用電解コンデンサー:カテゴリー温度105℃
ACライン間:安全規格 X2クラス認定品
AC-シャーシ間:安全規格 X1Y2クラス認定品
[配線]
耐熱電線(UL3265:~150V) (UL1015:150V~300V)/リボン電線(DC24V以下) /(JIS 5色法に準ずる線色)
[その他の整備内容]
電源、音質切替スイッチ/モード切替スイッチ/スライドスイッチ 分解、洗浄
接点抵抗は30mΩ以下まで回復しています。(洗浄には接点復活剤は使用していません)(写真⑤⑦)
バリコン洗浄:Qは2000以上まで回復しています。(at 100kHz)(写真⑤⑦)
バリコンを洗浄するのは、経年の汚れ等で低下したQ(Quality Factor、品質係数)を回復させる為であり、
「見てくれ」を良くするためではありません。
LC共振回路に於いてQは非常に重要で、受信感度、選択度、イメージ妨害比等に直結する要素です。
塗装など行なうと、Qの低下に伴い、受信感度等、特性が低下するおそれがあります。
この場合、Qを回復させることは、ほぼ不可能になります。
[真空管]
gm直読型真空管試験機でチェックしています。(写真⑤⑦)
検査項目:電極間絶縁/gm値(相互コンダクタンス)/Diode/Rect/ガステスト
※わかりにくいのですが、本機に使用している6V6GTはボトムゲッターで、ゲッターはまあまあ残っています。
【本機の外部入力仕様】
・ラジオ/外部入力の切替回路 あり
・外部入力時、ラジオ放送の混入防止回路 あり
・音量はラジオ側でも調整可能
・ステレオ→モノラル変換:パッシブミキサーに依り外部接続機器を保護します。
(外部入力用ラインアンプについて) (写真①⑥)
2SC1815 1石 エミッタ接地 NFB無し という、何の変哲も無い電圧増幅用のアンプです。
基板にはDC5Vのシリーズ式定電圧電源回路も載せています。
スマートフォン等の外部入力機器からの信号を10倍(20dB)に増幅します。
アンプの入力インピーダンスは、外部入力機器出力インピーダンスに対して十分高く、(1:50程度)
出力インピーダンスはラジオの外部入力インピーダンスに対して十分低くなります。(1:500程度)
真空管ラジオの外部入力用アンプとしては、十分なスペックと思います。
と言うより、帯域が広すぎますね。次からはもう少し狭くします(^^;)
[受信感度] (写真⑱)
DXモード: 40uV(500mW/SN比20dB at1000kHz)[実測値]
Localモード:1.7mV(500mW/SN比20dB at1000kHz)[実測値]
[ハムに関して] (写真⑰22)
広帯域測定で0.8mV、JIS-A測定(聴感フィルター有)で0.08mVです。
[音質について] (写真⑲⑳22)
放送受信時の再生帯域幅
DX/Localモード:26Hz~2.2kHz(-3dB)
HiFiモード:26Hz~5.5kHz(-3dB)
Phono(外部入力)時の再生帯域幅
25Hz~>20kHz(-3dB)
真空管ラジオの低周波アンプ部の周波数特性は、20Hz~20kHzの範囲に於いては、
程度の差はあれど、大抵カマボコ型の特性になります。本機の様にフラットな特性が得られたのは初めてです。
これは10dBのNFBと良質な出力トランスによるものと思いますが、
電力増幅の6V6に十分な余力がある事、NFBによる入力感度の低下をラインアンプで補えた事の結果だと思います。
(オリジナルのNFBは5dB)
歪率は1.2%(500mW/1kHz)と良好です。
また末尾の【6V6の歴史と電気的特徴】に記述していますが、
不快感を伴う3次高調波歪が少ない為、大変聴き易く、
やはり5極管とは一線を画します。
ダンピング・ファクターは1.9と中々優秀な値です。
ダンピングファクターは低音域の歯切れの良さを表わす指標です。
NFBを掛けると、負帰還量に応じて電力増幅管の内部抵抗が下がる為、ダンピング・ファクターは大きくなります。
比較例
2A3(3極管 内部抵抗:800Ω)のダンピング・ファクターは3.12
6BQ5(5極管 内部抵抗:40kΩ)のダンピング・ファクターは0.13
[本機の電気的諸元] (実測値)
受信感度(DX/Local):40uV/1.7mV (500mW/SN比20dB at1000kHz)
残留ノイズ:広帯域測定:約0.8mV/JIS-A測定:約0.08mV
中間周波帯域幅(DX Local/HiFi):9kHz/16kHz(-6dB)
中間周波選択度(DX Local/HiFi): -19dB/-10dB(±10kHz)
最大出力: 約4.3W
無歪最大出力: 約2.6W
歪率:約1.2%(500mW時 1kHz THD+N)
NFB負帰還量:10dB(位相補正あり)
ダンピングファクター:1.9(500mW時 1kHz ON/OFF法)
標準試験出力
無歪最大出力が1W未満の受信機では可聴周波出力0.05W(50mW)を標準試験出力とする。
無歪最大出力が1W以上の受信機では可聴周波出力0.5W(500mW)を標準試験出力とする。
※受信感度の数値は擬似空中線回路網(JIS:C 6102-1:2019)を接続した時の値です。
※測定器類に精度の保障が出来ないものが含まれている為、測定値の精度は保障できません。
Coffee Break
【6V6の歴史と電気的特徴】
1936年、米RCAから小型ビームパワー管の6L6(メタル管)が発表され、
シアター(映画館)用、PA(Public Address)用等、業務用機器に多く使用されました。
家庭用オーディオアンプとして使用される場合は、やや低い電圧で用いられる事が多く、
それならば、もう少しプレート損失の小さい球でも良いのではないか。
と、言う事から、翌1937年にRCAが発表したのが6V6(メタル管)です。
6V6の系譜
6V6(メタル管)→6V6G(オクタルベースST管)→6V6GT(GT管)→6AQ5(mT管)
電気的特徴
6V6のプレート損失(Pp)は12Wで、A級シングル動作で約4.5Wの出力が得られます。
6V6と言うより、ビーム管の特徴になりますが、特筆すべきは「3次高調波歪が少ない」ことです。
一般的に言われる「音の歪」とは、原音に対して整数(1.2.3.4.5…)倍の周波数成分が発生し、
原音と合成されることで、再生音が変化する事です。
この時、偶数次倍音の
2次高調波歪は音楽的に協和的であり、聴感上の豊かさや温かみを付加する特性があります。
対して奇数次倍音の
3次高調波歪は、不協和音を含み、不快感や緊張感を伴う鋭い音として聴こえます。
つまり3次高調波歪の少ない6V6は、歪感の少ない「快感!」な音が期待できるわけです。 (^^;)
ただ、これは本機に限った事ではありませんが、
ラジオに使用されている出力トランスはHiFi仕様としては、いささか物足りないと思います。
歪は少ない方が良いと言うのはそうだと思いますが、
人が音楽を聴く場合の聴感というのは、そう単純では無い様に思いますので、
電気的な特性と主観的な好みの両面から「音作り」をする必要があると思います。 >