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刃長34.5cmながら圧倒的な存在感を放つ、若狭守氏房の片刃造脇差です。
本刀最大の見所は、現存数の少ない片刃造に加え、さらに希少な丸棟を備えている点にあります。一般的な脇差とは明らかに異なる独特の姿を見せ、見る者に強烈な印象を与えます。
身幅は実に36mmを超え、重ねも厚く、片刃造特有の鋭利さと豪壮さを兼ね備えています。手に取ると、まるで包丁正宗を思わせるような迫力があり、戦国武将が実戦を意識して求めた機能美を感じさせます。
刃文は匂口明るく冴え、氏房一門らしい力強い互の目乱れが見事に連なります。湾れを交えながら大きくうねる焼刃は変化に富み、光の角度によって様々な表情を見せます。静かな直調の刀とは異なり、一目見ただけで人を惹きつける華やかさを備えており、鑑賞刀としても十分な魅力を有しています。
また、本刀は長年大切に伝えられてきたもので、刃切れ・曲がり等の致命的欠点は見受けられず、古刀として良好な姿を保っています。現状でも十分に見応えがありますが、再研磨により地鉄や刃中の働きがさらに鮮明となる可能性を秘めており、将来的な保存・鑑定の楽しみも残された一振りです。
若狭守氏房は美濃関鍛冶を代表する名工として知られますが、本刀のような片刃造・丸棟の作例は決して多くなく、氏房の中でも特異な存在といえるでしょう。
【寸法】 刃長:約34.5cm 反り:約0.8cm 元幅:約36mm 元重:約7mm 先重:約8mm 重量:約456g
日刀保鑑定書付。
姿良く、出来良く、さらに希少性を兼ね備えた一振りです。 同形の作品は市場でもほとんど見かけず、氏房や美濃刀を収集される方には特にお勧めできる逸品です。
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