Victorアンプの快作! JA-Sシリーズ
スピーカーのSX-3が世界的ヒットとなったVictorですが、アンプ
は今ひとつ。そこに飛び出した快作がJA-Sシリーズです。
JA-S51は地味な存在でしたが、弟分S41は5万円代の普及機にも
かかわらずオーディオ出版社がレファレンスにする程の高音質
で大ヒット。先行するトリオやパイオニアの脅威となります。
S41より約2万円高のS71は、左右独立電源を謳うトリオやパイ
オニアのモデルと同価格帯。なんとシングル電源で勝負!
巨大トランス、コンデンサー! S71 超ド級の電源部
ボンネットを開けると、眼を疑うような巨大なトランス!ケー
スサイズで12cmはあります。コンデンサも見た事のない太さ。
シングルにする代わりに、超ド級サイズを投入しています。
トランジスタのヒートシンクも、叩いても鳴らない屈強なもの
が2連。セパレートのパワーアンプ並みの造りです。
胸のすく立ち上がり スケール感大!
強力な構造に支えられて、音の立ち上がりが見事。低音も懐
が深くスケール感大。大編成オーケストラでも乱れません。
流石に半世紀経っているので、高音の伸びや繊細な表現力
は衰えを感じますが、古い時代のソースを豪快に鳴らす力は
最近の機械よりは上、と感じました。
出音可 ただし、フォノはNG
CDを鳴らす分には問題ないのですが、経年でフォノはバリノ
イズを発するようになりNGです。トーンディフィートもやや
ノイズが出ますが、これはさほど支障はありません。
惜しい気はするのですが、アナログ派なのでフォノNGは辛く
涙のお別れをすることにしました。
* ボディと入出力端子は清拭。内部の埃は祓っています。
* 現状動作しますが、年代物ゆえ先の保証は出来ません。
現状で16kgありますが、ボンネットなど小さいネジ4本で取
り付けられています。躯体強化や重量増、電源ケーブル交
換などで更にひと皮ムケることでしょう。
使いこなす知恵と腕のある方、入札をお待ちしております。
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