2017年12月に徳之島の海岸で採取した龍涎香から、確実に0.15gの分量を満たすよう削り取ったものです。
龍涎香はマッコウクジラの腸内で生成される結石とされます。
比重が海水より低く、極めて稀に他の漂流物と共に海岸に打ち上げられます。
私は単なる趣味、運試し程度の感覚で10年にわたり龍涎香を集めてきました。
お名前は伏せますが確かな場所にて分析していただき、アンブレインという物質の含有が確認できた本物であるとの回答を頂いております。
ひとまずは多くの人に手に取っていただけたらと考えております。
・写真について
1枚目手前の粉が入った小瓶が出品物であり、背後の龍涎香の塊は出品物でないことをご了承ください。
2枚目は出品物および正味重量です。
龍涎香の重量は確実に0.15gを満たしておりますが、保管時に包んでいた布の繊維や海岸の砂などの異物が混入していることをご理解ください。
3枚目以降は削り取った元の龍涎香の画像です。
亀裂が入った純白の表面が見えるでしょうか。
龍涎香の表面は艶のない純白に変化していることが多々あります。
乾燥した泥がヒビ割れて浮き上がったような紋様は、数多くの龍涎香で見ることができます。
削り取った部分から灰色に近い内部が確認できます。
一般に黒、茶、白の順に低、中、高の品質と言われておりますが、龍涎香はあまりに多種多様な形態を持つため、三段階で表せるほど単純なものではないと考えております。
自分は香りについて全くの素人で何の根拠もございませんが、この品は上の下の品質と考えております。
削り取った部分に、穀物を割ったような円形の斑点が現れています。
どういった要因でこの斑点が発生しているかは不明ですが、これは龍涎香の特徴の一つとして、英語圏ではOrbと呼ばれているものです。
・使用法と香りについて
龍涎香は加熱した際に真価を発揮します。
熱した針金を刺す方法ではなく、匙(金属耳かき等)でほんの1立方ミリメートル、砂粒一つ程度を掬って一瞬火で炙るのが損失が少なくてよいと思います。
炙るのはほんの一瞬(0.1秒程度)で十分で、それを3、4回も行えば炭化して香りは消えてしまいます。
また、龍涎香は加熱するとベタベタしたタール状に変化してしばらくは硬化しないという特徴を持ちます。
わずか0.15gで何十回か香りを試すことができると思います。
炙った際の煙を嗅ぐと品質によって雑さの差はありますが、全ての龍涎香に共通する奇妙かつ不快でない香りが感じ取れます。
加熱していないそのままの龍涎香も品質に応じて、悪臭から表現できない香りまで多様な匂いを発しますが、この出品物の量では感じ取れないでしょう。
このページを見た皆さんは疑問しか湧かないと思います。
自分も龍涎香に対して疑問しかないです。
質問していただければ分かる範囲でお答えしますので、よろしくお願いします。
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