66年の4作目のアルバム。もちろん名作。ボーナス・トラック7曲も(2曲未発表)。しかもオリジナル・モノ・マスター使用で音の塊が大変心地よい。屈折と皮肉、キツいギャグもある広い音楽性が開陳された重要作は永遠にニガニガしいのだ。 ガイドコメント キンクス版『ラバーソウル』との声もあるノスタルジックな雰囲気漂う66年11月発表の4th。労働者階級の哀しみを歌った(13)はロック史に残る名曲でしょう。うれしい未発表曲も充実。 収録曲 01PARTY LINE 電話の呼び出し音から始まる痛快なビート・ナンバー。デイヴ・デイヴィスのヴォーカルがフィーチャーされている。タイトルにもなっている“パーティー・ライン”は電話版の出会い系サイトみたいなもの。イントロで電話に出るのはマネージャーのG・コリンズ氏。 02ROSY WON'T YOU PLEASE COME HOME 結婚してオーストラリアに移住したデイヴィス兄弟の姉ローズをイメージして書かれたといわれるナンバー。歌詞ではロージーの帰りをひたすらに哀願していて、マイナー系の調べにハープシコードが効果的に絡みついている。 03DANDY アコギの弾き語りから始まるフォーキーなバラード。ディランのパロディみたいなユーモラスな曲調はいかにもレイ・デイヴィスらしいが、女たらしの友人ダンディを皮肉っぽく揶揄した歌詞も彼らしい。ハーマンズ・ハーミッツによるカヴァーが全米5位のヒットを記録。 04TOO MUCH ON MY MIND 戦前のトーチ・ソングを思わせる美しいメロディのバラード。ハープシコードをフィーチャーした、煌びやかなサウンドをバックに歌われる神経症的な歌詞はいかにもレイ・デイヴィスらしい。ゲイツ・オブ・エデンのサイケデリックなカヴァー・ヴァージョンも要チェック。 05SESSION MAN ニッキー・ホプキンスが奏でるハープシコードをフィーチャーした陽気なポップ・ソング。ニッキー以外にはあり得ない「トップ・ミュージシャン」の「セッション・マン」を主人公にした歌詞も楽しい。こういったことを粋にやってしまえるのもレイ・デイヴィスならでは。 06RAINY DAY IN JUNE 派手な雷鳴のSEで幕を開けるバラード。不気味なコーラスをフィーチャーした幻想的なサウンドをバックに、悪魔や小人も登場する神秘的な歌詞が歌われる。雨季の雷をヒントに過剰なまでにネガティヴに暴走してみせる想像力もレイ・デイヴィスならでは。 07HOUSE IN THE COUNTRY 若者相手の商売で儲けた成金の青年実業家の生活を揶揄したビート・ナンバー。「田舎に別荘とデカいスポーツカーを持っている」というフックの一節がやたらに繰り返されるところがおかしい。プリティ・シングスのカヴァーが全英50位の小ヒットを記録している。 08HOLIDAY IN WAIKIKI 波の音で幕を開けるハワイ風味のロックンロール・チューン。アメリカ的に観光化されたハワイを皮肉っぽく描いた歌詞がいかにもレイ・デイヴィス。「草の葉に見えたスカートもプラスティック製だった」という一節がひどくおかしい。ハワイアンなギター・ソロも傑作。 09MOST EXCLUSIVE RESIDENCE FOR SALE 美しいメロディと皮肉っぽい歌詞による珠玉のポップ・ソング。成金の青年実業家が放蕩の果てに文無しになり、寝室が10室もある豪邸を売らなきゃならなくなった、という歌詞がいかにもレイ・デイヴィスらしい。問答無用の名曲。コミカルなコーラスも楽しい。 10FANCY インド音楽の効果を採り入れたバラード。シタールのようなサウンドをギターで再現している。タブラのように聴こえるパーカッションも効果的。愛や知覚について語る哲学的で神秘的な歌詞も面白い。キンクスとインド音楽は意外に相性がよいと思わせるナンバー。 11LITTLE MISS QUEEN OF DARKNESS ラヴィン・スプーンフルを思わせるラグタイム・ミュージック調のラブ・ソング。レイ・デイヴィスがロンドンのディスコで出会った躁鬱病気味の女の子について歌っている。間奏でのドラム・ソロも秀逸。辛辣な歌詞だが、楽天的な曲調のせいか、後味は悪くない。 12YOU'RE LOOKIN' FINE デイヴ・デイヴィスのヴォーカルとリード・ギターをフィーチャーしたブルージィなロック・チューン。デイヴのソウルフルな歌声とギター・ソロが秀逸だが、香辛料の役割を果たしているピアノも好サポート。当時のライヴでは定番のレパートリーのひとつだった。 13SUNNY AFTERNOON 世界中で最も愛されているはずのキンクス・ナンバー。ミュージック・ホール調のもの悲しいサウンドをバックに、没落した貴族の悲劇的な生活が歌われる。全英1位、全米14位のヒットを記録。あの「およげたいやきくん」を思い出さずにはいられないバラード。 14I'LL REMEMBER アルバム『フェイス・トゥ・フェイス』を最後まで聴いてくれたファンへの感謝の気持ちを込めた曲。前作『キンク・コントラヴァーシー』のアウト・テイクだったらしいミディアム・テンポのチャーミングなビート・ナンバー。「君の言葉を忘れない」という別れの挨拶も素敵。 15I'M NOT LIKE EVEREYBODY ELSE 16DEAD END STREET 17BIG BLACK SMOKE 18MISTER PLEASANT 19THIS IS WHERE I BELONG 20MR.REPORTER 21LITTLE WOMEN
如因下列事件引致運送過程中導致貨品毀損、延遲,Jumppoint 皆不負任何責任︰
i. 包裝不穩固或未作加強而引致有破裂、毀損;
ii. 貨品性質為易燃、爆炸、發霉、腐壞、變色等;
iii. 易碎物品沒有標貼上「易碎標籤」;
iv. 無法預知或不可抗力因素,如交通事故、惡劣天氣情況等引起之阻礙或延遲;
v. 收件人聯絡電話不正確或無效等等。