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本品は、**トスカニーニ協会(Arturo Toscanini Society)**が制作・頒布したブラームス:交響曲全集+《悲劇的序曲》を収めた4枚組LPボックスです。 1952年、アルトゥーロ・トスカニーニはフィルハーモニア管弦楽団とともに、生涯唯一となる**ブラームス交響曲全曲演奏(ブラームス・チクルス)**を行いました。録音自体はEMIのレッグ率いる技術陣によって行われましたが、当時トスカニーニはRCA専属であったため、正規商業盤としての発売は許されず、長らく“幻の録音”として語られる存在でした。その後、この歴史的演奏を正規音源として世に残すために制作されたのが、本ボックスにあたるトスカニーニ協会盤です。単なる再編集盤ではなく、 ・当時の演奏状況 ・曲間のナレーション(ボールトによる) ・会場の空気感 まで含めて収録されており、記録資料としての価値が極めて高い内容となっています。 演奏は、NBC交響楽団との録音とは異なり、より切迫感のあるテンポ感、鋭い推進力が際立ち、「老境のトスカニーニがなお燃え続けていたこと」を如実に伝えます。 第4交響曲では、トスカニーニの反対派が爆竹を会場で鳴らしたためその音も聞こえてきます。客席の反応すらも含めて刻まれており、理想化されたスタジオ録音とは別次元の“歴史そのもの”が収められています。 現在ではテスタメントなどから正規CD音源が入手可能ですが、トスカニーニ協会によるLPボックスは制作数が限られており、再生産は一切ありません。 そのため本品は、 ・演奏史資料 ・コレクションの中核 ・長期保有向け実物資産 として評価され続けています。 単なる鑑賞用ではなく、20世紀指揮史・録音史を物理的に所有するためのボックス。音質を求めて購入されないでください。価値をご理解いただける方にお譲りしたい一品です。ケースが避けかけておりますのでその点のみご注意ください。 >