ご覧いただきありがとうございます。

こちらは、深みのある漆黒の地に、青貝（あおがい）を用いた螺鈿細工が施された、大変貴重な時代箱でございます。画像の様子から、その技法や文様、そして箱の形状から、明時代～清時代にかけての中国美術品ではないかと推察されます。

螺鈿とは、アワビや夜光貝などの貝殻を薄く研磨し、文様の形に切り取って漆器や木地に嵌め込む、高度な装飾技法です。光の角度によって玉虫色に輝く螺鈿の煌めきは、見る者の心を惹きつけ、当時の匠の卓越した技術と美意識を現代に伝えています。

画像から読み取れる繊細な文様は、当時の宮廷文化や富裕層が愛した雅な世界観を映し出しており、その一つ一つに歴史の息吹が感じられます。螺鈿の粒の細かさ、配置の妙、そして全体から醸し出される風格は、まさに美術品としての風格を漂わせています。

長い時を経てきたがゆえの、全体に見られる痛みや剥がれ、劣化はございますが、それがかえって本物の時代物である証しとなり、一世紀以上の歴史を物語る味わい深い景色となっています。この「痛み」もまた、この箱が辿ってきた壮大な旅の一部であり、現代に生きる我々がその歴史の重みに思いを馳せるきっかけとなるでしょう。

古美術、骨董品にご理解のある方、また中国美術、漆工芸品、螺鈿細工にご興味のある方にとって、コレクションに加える価値のある逸品です。ぜひこの機会にご検討ください。

商品の特徴：

• 制作時代: 推定 明時代頃（※あくまで推測であり、鑑定書等はございません）

• 技法: 繊細かつ優美な螺鈿（らでん）青貝細工

• 素材: 漆塗りの木地、貝（青貝）

• 歴史の証: 長い年月を経たことによる古色と、味わい深い使用感が魅力。

• 美術品としての価値: 当時の高い技術と美意識が凝縮された、見る者を魅了する逸品。

• 空間の演出: 和洋問わず、床の間や飾り棚に置くだけで、空間に奥深さと歴史の重厚感を添えます。

状態：
経年による痛み、漆の剥がれ、螺鈿の欠落、擦れ、汚れ、小傷など、全体的に使用感・劣化が見られます。蓋の開閉もご確認ください。画像を多めに掲載しておりますので、状態をよくご確認いただき、ご納得の上でご入札をお願いいたします。古美術品としての特性をご理解いただける方のみご入札ください。完璧な状態をお求めの方、神経質な方のご入札はご遠慮ください。

サイズ（約）： 28cm×15.5cm×7cm

真の美しさは、時間の経過によってさらに深まるものです。この歴史ある螺鈿の箱を、あなたのコレクションに加えてみませんか。