レーベル:Odeon(Toshiba Musical Industries Ltd.) 品番:OP-8394 フォーマット:LP(Gatefold / Stereo / Compilation / Reissue) 国:Japan リリース年:1968年7月10日 タグ:Rock, Beat, Pop Rock, 1960s, Compilation, Japan
作品の解読|Decoding the Work
The Animals——それは英国R&Bの「地域方言」だった。1960年代半ば、ニューカッスルという労働者都市から突如現れたこのバンドは、ブルースの翻訳者でもなければ、モッズの流れに棹差す同時代的存在でもなかった。彼らの音は、模倣のなかでしか生まれ得なかった怒りと疲労の混合物であり、それゆえに深く、奇妙に沈んでいた。
『All About The Animals』は、そんな彼らの短くも濃密な初期活動(1964〜66年)を、日本独自の編集でパッケージした記録である。本作に収められた14曲は、黒人音楽のカバーとオリジナル曲が混在するが、そのいずれもが「借り物」であると同時に、「異物化」されている。たとえば、Chuck Berryの「Memphis」やJohn Lee Hookerの「Boom Boom」は、原曲の流動性や跳ねるような身体性が薄れ、重く沈んだ“イングランドのリズム”へと置換されている。そして「I'm Crying」は、BurdonとPriceが書いた数少ないオリジナルながら、そのヴォーカルは既に疲弊と内破の兆しを帯びており、R&Bではなく、どこか労働歌のような切実さすら感じさせる。
Alan Priceのオルガンは特に異質である。ギター中心のUKビートにあって、彼の演奏はあまりにも旋律的すぎ、教会的すぎた。それは讃美歌でも、ジャズでもなく、階級と孤独が交差する空洞の音である。その音は、必ずしも黒人音楽の模倣ではなく、むしろ模倣を試みた白人の内面に残響したノイズだったとも言える。
この盤の後半に置かれた「Don’t Let Me Be Misunderstood」と「We’ve Gotta Get Out of This Place」は、それぞれ異なる形での「訴え」として機能している。前者はNina Simoneの原曲を拡声器のように男声化し、自己を守るための防壁としての叫びへと変換する。後者は、ニューカッスルを出ていくための儀式——地元という重力圏からの脱出宣言であり、後年アメリカでヴェトナム帰還兵の感情と接続したことも偶然ではない。これらの曲を、解散後に日本でまとめられたこの盤で聴くことは、「出口のない叫び」が繰り返しアーカイブされる歴史の構造を聴くことでもある。
だが重要なのは、このレコードが「遅れて」日本に届いたということだ。1968年——Burdonは既にThe New Animalsとしてロサンゼルスのサイケデリックに身を沈め、世界は次の段階に進んでいた。にもかかわらず、このコンピレーションには、その「遅れ」こそが焼きついている。そこには、すでに終わったはずの激情が、いま再び召喚されることの不穏さがある。
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