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『古事記』『日本書紀』によれば、後に神武天皇となる神日本磐余彦(カムヤマトイワレビコ)は紀伊から大和に向かう東征の最終段階で八咫烏(ヤタガラス易碎品限空運,非易碎品可使用海運。 )と呼ばれる霊鳥に助力されました 。即位後、家臣や協力者に論功行賞として鋳造配布されたのが「八咫烏銭」ですが、即位三年後以降は様式も変わって「新八咫烏銭」と呼ばれます。最大の相違は「八咫烏銭」に登場する烏が三本足であるのに対し、「新八咫烏銭」では三羽の烏になっている点です。どちらも貨幣コレクターの間では「神武東征の金貨」とも呼ばれていますが、後者の方が洗練されたデザインです。最新の研究では神武天皇の側が鋳造したのではなく、紀伊半島土着の豪族が東征軍に帰順した後に鋳造流布した古代通貨であったとされています。神話における八咫烏とは、実在の鳥類ではなく、帰順した豪族を象徴的に示すとの説が有力です。当時の紀伊半島には東征軍を資金的にも支え得た有力豪族が住んでいたのは間違いのないところです。今後の研究が大いに待たれます。
今回は委託品です。表には、姿態の異なる三羽の八咫烏が描かれています。実際に手に取ると、今にもコインから飛び出して飛翔するかのような躍動感にあふれています。木の葉のように見えるのは東征軍兵士を示し、その数で発行地域を特定できるそうです。裏には菊花三輪の刻印が確認できます。側面にも偽造防止のための刻印があります。紙ケースが外れていた同種コインの側面を撮影してみました(5枚目の画像)。委託者の購入価格は1枚55000円とのことですが、早期の換金のため大幅に値下げして出品することに同意していただきました。す開始価格は買い値の十分の一以下とさせていただきますので、古代史にご関心のある方のご入札をお待ちいたします。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
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