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人間人形時代 稲垣足穂 カフェの開く途端に月が昇った 宇宙論入門 編集構成 松岡正剛 杉浦康平
◆ 商品説明
人間人形時代 稲垣足穂 カフェの開く途端に月が昇った 宇宙論入門
単行本 工作舎 1979年 3刷
●「本は暗いおもちゃである」という、工作舎のコンセプトである稲垣足穂の言葉を、デザイン杉浦康平、編集構成松岡正剛のコンビによってそのまま単行本という形で表現したのが、この『人間人形時代』です。本の中央に穴がくり抜かれた、足穂宇宙の広がりを予感させる漆黒のカバー全面に端正な明朝体が配されています。内容も中心の穴を避けながらの文字組、図版を自在に組み合わせたレイアウトと素晴らしい。この本そのもの自体が内容を表しており、足穂の世界観の再現です。1975年の初版から版を重ね続けている超ロングセラー。
●稲垣足穂が書いた、近代都市と人間性を寓話的・断章的に描く作品群です。短編・断片的な文が連なる形式が多く、幻想・風刺・遊び心の混じった作風が特徴。人間を「人形」や機械のように見立てる視座から、現代社会の滑稽さや孤独、欲望といったテーマを掘り下げます。
●自由な連想、奇想天外なイメージ、現実と幻想の境界の揺らぎ。都市生活の息苦しさや人間関係の不確かさを、ユーモラスかつシュールに描くことが多いです。
●稲垣足穂は大正~昭和初期の前衛的・実験的文学作家。機械・雑踏・遊戯的な要素を好んで取り入れ、当時の新感覚文学の潮流と結びつく作風を持ちます。
●物語が必ずしも筋の通った長編ではなく、短い断片・ポエム風・随想風の連作が並ぶことが多い。タイトルも風変わりで、読み進めるうちに断片が断片を呼ぶような連想的展開が楽しめます。
1 カフェの開く途端に月が昇った
2 人間人形時代
奇妙な区郭に就いて 香なき薔薇 ゴム臭いボートの話
ディアボロ 耳隠しのかなた ガス灯の記憶 他
3 宇宙論入門
第一章 怖ろしき未来 第二章 「円周なき円」
第三章 宇宙空間の極遠 第四章 相対論による宇宙模型
第五章 真紅の壁に囲まれた我らの郷土 他
※表紙カバーに多少のスレ、キズ、裏側にもヤケがあります。
※小口にシミ、中ページに多少のヤケがあります。
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