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オールドニッポン 京薩摩 光山造 金彩 金襴手 桜花梅鳥図 カップ&ソーサー
光山は明治期に京都および神戸周辺で活動した京薩摩系の名工で、薩摩焼の伝統的な金襴手技法を用いながら華麗で繊細な花鳥文様を得意とした絵付師です。乳白色の素地に金泥・盛上彩・色絵を駆使し、欧米の上流階級向けに高級輸出陶を制作しました。桜や梅、菊といった日本的意匠を豊かに描きながら豪奢さと静謐な美を両立させた作風で知られ、現存数は極めて少ない貴重な作家です。
本作は明治期・光山銘による京薩摩金襴手のカップ&ソーサーです。透明感のある乳白磁に桜花と梅、そして小鳥たちを金彩で優雅に描いた華やかな一作。裏面の赤絵「光山」銘がその確かな出自を示しています。欧米向け輸出陶の最盛期に制作された高級美術工芸品の一例です。
明治維新後に日本の陶芸は欧米市場で熱狂的な人気を博し、京都や神戸の陶工たちは「京薩摩」と呼ばれる独自の金襴手様式を確立しました。光山はその中でもとりわけ高い評価を得た名工のひとりで、花鳥風月を題材にした繊細な金彩絵付によって多くの博覧会でも注目を集めました。本作はその黄金期(1890〜1910年頃)に制作されたもので、当時の日本美術工芸の到達点を示す作品といえます。
カップには満開の桜と紅梅が咲き乱れ、その枝に二羽の小鳥が止まる情景が描かれています。花々は盛上金彩と極細筆による点描で立体的に表現され、紅・紫・群青・若草色が絶妙な調和を奏でます。ソーサーにも同図が展開され、金彩の流水文と岩彩が構図全体に奥行きを与えています。縁やハンドル含有安全氣囊的方向盤,無法協助運送購買,若無含安全氣囊,按下確認即可下標。 部には厚みのある金彩が施され、光の角度によって豪奢な輝きを放ちます。装飾構成、筆致、色調いずれも光山作品特有の完成度を誇ります。
光山銘の京薩摩作品は市場流通が極めて少なく、特に本作のように保存状態が良好で、金彩の輝きと絵付が鮮明に残るものは稀です。京薩摩全盛期の美意識と技術が結晶した、明治美術陶の中でも上位に位置する逸品。花鳥文の構図美と彩色の緻密さは、美術館クラスの水準です。
百年以上を経てもなお、桜は艶やかに咲き、小鳥たちはその枝で歌い続けています。職人の筆が描いた春の光景が今も変わらぬ息づかいで蘇ります。明治の雅が宿る優美なひととき。手に取るたび、静かにきらめく金彩が時を超えた日本の美を語りかけてくれることでしょう。
経年による金の擦れなどは多少ありますがひびやかけ及び補修の跡はありません。写真の白い箇所は塗料の剥がれではなくライトの反射となります。
カップ:高さ4.8cm×口径5.3cm
ソーサー:高さ1.8cm×幅10.0cm
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+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + + No.217.001.005
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